大腸カメラ検査
大腸カメラ検査とは
大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体の粘膜を直接観察する検査です。
出血、ポリープ、腫瘍、炎症などを早期に見つけることができ、必要に応じて組織採取やポリープ切除も可能です。
大腸がんは早期発見によって治療の選択肢が広がります。福岡市南区大橋の菅原内科医院では、大学病院などでも使用されている最新鋭の高性能内視鏡カメラ「Olympus PCF-H290ZI」を導入しております。これにより、精度の高い診断をクリニックレベルでもご提供可能です。
大腸がんは罹患率の高いがんであり、部位別がん死亡率は男性で第2位、女性で第1位となっております。ポリープが成長してがんとなるため、早期に発見しポリープを切除することで死亡を防ぐことができます。
「大腸カメラは痛そう」「大変そう」というイメージをお持ちの方も多いため、当院では苦痛を軽減するための様々な工夫を行っております。
検査時には炭酸ガスを使用することで、腹部の膨満感や痛みを軽減し、検査後の不快感も抑えられます。
また、挿入時にはガスの代わりに水を使用することで、ガスの注入量を減らし、さらに不快感を軽減しています。
腸管が伸びることによる痛みに対しても、腹部を圧迫し伸展を防ぐことで痛みを抑える工夫をしております。
大腸がんの患者様を一人でも減らすためには、症状がない段階から大腸検査を受けていただくことが大切です。ぜひ当院での大腸内視鏡検査をご検討ください。
当院は難病指定医療機関であり、難病指定医が勤務しています。
難病指定医とは、都道府県知事または政令指定都市の市長が指定した医師のことです。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの検査・診断・加療が可能で、これらの疾患は指定難病であるため、国からの医療費助成が受けられます。
助成の申請も当院で対応可能です。
こんな症状ありませんか
以下のような症状や生活背景がある方は、一度検査を受けることをおすすめします。
- 血便、粘液便、黒色便
- 便が細くなった、残便感がある
- 下痢や便秘が続く
- 腹部の痛みや張りがある
- 便潜血検査で陽性
- 40歳以上でこれまで大腸検査を受けたことがない
- 肥満・喫煙・アルコール摂取が多い
- ご家族に大腸がんの既往がある
大腸カメラ検査で見つかる疾患
大腸がん
早期には自覚症状が出にくいですが、発見が遅れると手術や抗がん剤治療が必要となったり、命に関わる重大な状態に至ることもあります。
そのため早期に発見することが重要で、定期的な検査が必要です。
進行すると血便や腹痛、腸閉塞などの症状が出ることがあります。
大腸ポリープ
多くは良性ですが、腺腫性ポリープは大腸がんに進行する可能性があります。
腺腫性ポリープは内視鏡で判断可能なため発見した場合は切除し、再発防止のために経過観察を行います。
当院では、コールドスネアポリペクトミーという方法で、10mm以下の大腸ポリープであれば日帰りで切除が可能です。
特殊なワイヤーをポリープの根元に引っ掛けて切除する方法です。
電気を流さずにスネアで切除するため、出血・穿孔等の合併症のリスクが低く、安心して治療できます。
潰瘍性大腸炎
慢性的に大腸粘膜に炎症を起こす自己免疫疾患で、本来であれば体外から侵入した細菌やウイルスを攻撃する免疫細胞が誤作動により大腸粘膜を攻撃することにより生じます。
粘膜障害により下痢や血便が繰り返されます。
内視鏡所見で診断に至ることが多く、薬物療法によって症状をコントロールします。
クローン病
主に若年層に多く、潰瘍性大腸炎と同様に腸管粘膜に炎症をおこす自己免疫疾患ですが、口から肛門までの消化管に炎症が及ぶことがある疾患です。
肛門の病変から発見されることもあり、長期の治療と管理が必要です。
感染性腸炎
汚染された食物や周囲の感染者が原因となり、ウイルスや細菌の感染が生じ、発熱や下痢、腹痛などが現れます。
重症例では入院加療が必要な場合もあります。
虚血性腸炎
排便時にいきんだりすることにより大腸への血流が一時的に悪くなることで起こる疾患で、突然の腹痛と血便が特徴です。
大腸憩室症
大腸壁の一部が袋状に膨らむ病気で、憩室炎や憩室出血を起こすことがあります。
無症状の場合も多いですが、炎症を起こすと治療が必要になります。
過敏性腸症候群(IBS)
大腸及び小腸に器質的な異常がないにも関わらず、下痢・便秘・腹痛・腹部膨満感などを繰り返す疾患です。
精神的なストレスや緊張、自律神経バランスの乱れなどが発症に大きく関わっていることが多いと言われています。
- 下痢型
- 便秘型
- 便秘と下痢を交互に繰り返す混合型
- お腹の張りやおならやゲップなどの訴えが多いガス型
があります。
最近では、大人だけではなく、思春期の中高生や小学生などでも発症が見られます。
- 頻回にへそ周辺の腹痛がある
- 起床時に症状が強く、長時間トイレに籠る
- 頻回な便意があり、排便後も残便感がある
- 授業中に強いお腹の痛みが出現し、便意を催す
- 受験生など、試験になるとお腹の調子が悪くなる
昔からの体質だから・・・と長年症状があるまま生活を送っている方もいらっしゃるかと思いますが、上記の症状は、生活習慣や食習慣の改善、内服加療によって症状の緩和が期待できますので、一度ご相談下さい。
大腸カメラ検査の流れ
STEP01
検査前日までの準備
検査の数日前から、腸内をきれいにするための準備が始まります。
まず、消化の悪い食材は避け、消化の良い食事を心がけていただきます。
前日の夕食は夜7時頃までに済ませ、それ以降は透明な水分(水やお茶、スポーツドリンクなど)だけを摂取してください。
STEP02
検査当日の朝
当日の朝は、食事を控え、透明な水分のみを摂取してください。
検査の4~6時間前から、指定された腸管洗浄液を1.8リットルほど飲み、腸内を空にしていきます。
飲み始めてから1時間ほどで排便が始まり、数回の排便を経て、腸内が透明な液体だけになる状態を目指します。
STEP03
来院後の流れ
看護師より伝えられたご予約の時間にご来院下さい。
最終排便の状態を確認した後、検査着に着替えていただきます。
その後、内視鏡を肛門から挿入し、大腸の奥までゆっくりと進めていきます。観察と必要に応じた処置を含めて、検査時間はおおよそ30~45分ほどです。
STEP04
検査後について
検査が終わったあとは、医師が内視鏡画像をもとに検査結果をご説明いたします。
必要に応じて組織検査(病理検査)を行った場合には、結果が出るのに10日程かかります。
再度ご来院いただき、結果をお伝えします。
ポリープ切除
大腸カメラ検査では、観察中にポリープが見つかった場合、可能な限りその場で切除を行っています。
ポリープの多くは良性ですが、特に「腺腫」と呼ばれるタイプは将来的にがん化するリスクがあるため、早期発見・早期切除が重要です。
検査の際は、「拡大内視鏡」という最新の内視鏡を使用しています。これは、内視鏡に顕微鏡のような拡大機能を加えたもので、粘膜の表面や血管の細かい変化を数十倍に拡大して観察できるのが特徴です。切除前にそのポリープの切除が必要かどうかをしっかり観察することが出来ます。
当院では、内視鏡による日帰りでのポリープ切除に対応しており、検査と治療を同日に行うことで、患者様の通院や金銭的なご負担を軽減できるよう努めています。
入院の必要がないため、日常生活への影響も少なく、スムーズに治療を受けていただけます。
切除後のポリープは病理検査を行い、がん化の可能性や悪性所見の有無を評価します。
大きさや形状によっては、後日の追加検査や経過観察が必要になることもあります。
福岡市南区大橋で
大腸カメラ検査をお探しの方は
菅原内科医院へ
便通異常や腹痛、血便などの症状が続いている方、健診で異常を指摘された方、大腸がんの家族歴がある方などは、早めに大腸カメラ検査を受けることが大切です。
大腸ポリープや早期のがんは自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、症状が現れたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。
福岡市南区大橋で大腸カメラ検査をご検討の方は、ぜひ一度、菅原内科医院へご相談ください。