超音波検査(エコー検査)
超音波検査(エコー)とは
超音波検査(エコー検査)は、人の耳には聞こえない高周波の音波を体表から当て、臓器から返ってくる反射波を画像として表示する検査です。
放射線を使用せず、体への負担が少ないため、繰り返し行いやすいという特徴があります。
頚部
首の内部の様子を調べることが出来ます。
甲状腺の大きさや性状、腫瘍の有無を調べることも出来る他、リンパ節、唾液腺などの観察を行うことが出来ます。
こんな方は検査を受けましょう
以下のような症状や健康状態に心当たりがある方は、一度検査を受けてみることをおすすめします。
- 首の痛みや腫れ
- 足のむくみ
- 血縁に甲状腺の病気を患った人がいる
- 疲れやすい
- 甲状腺機能亢進症状(発汗、体重減少、動悸、手の震え、眼球突出など)
- 甲状腺機能低下症状(体重増加、無気力、寒がり)
腹部
肝臓や胆のう、すい臓、腎臓、脾臓、膀胱、前立腺及び子宮などの状態を観察することが出来ます。
症状のある方だけでなく健康管理目的でも実施されています。
こんな方は検査を受けましょう
以下のような症状や健康状態に心当たりがある方は、一度検査を受けてみることをおすすめします。
- 腹部のがんが心配
- 健診で脂肪肝や肝機能異常を指摘された
- 腎機能の数値が気になる(BUN、Crなど)
- 高脂血症がある(LDLコレステロールや中性脂肪が高め)
- みぞおちの痛みや側腹部の違和感がある
- 特に症状はないが内臓の状態を確認しておきたい
腹部には命に関わる重要な臓器が多く存在します。
問診や視診だけでは分かりにくいケースもあり、超音波検査による確認が早期発見につながることもあります。
異常を早めに知ることで、適切な対応や生活習慣の見直しが可能になります。
超音波検査(エコー検査)で
わかる疾患
がん
(肝臓・胆のう・すい臓・腎臓など)
がんは初期に症状が出ないことが多く、画像診断による定期的な確認が重要です。
腹部エコーでは、臓器にできた腫瘤や構造の変化を確認することができます。
のう胞(肝・腎・すい臓など)
体液が溜まった袋状の構造で、多くは良性ですが、膵のう胞は悪性化するものもあるため経過観察が必要です。
肝腎のう胞は悪性化リスクはあまりありませんが、サイズが大きくなると他の臓器を圧排したり、のう胞内出血や感染が生じて治療が必要になることがあります。
また、遺伝性にのう胞が多発する病気もあり、その場合は腎機能低下の原因となることもあるため、治療介入や経過観察が必要となります。
胆石・腎結石
胆のうや腎臓にできる結石は、痛みや血尿の原因になることがあります。
大きさや位置によって治療が異なるため、画像での確認が有効です。
胆のうポリープ
基本的にはコレステロールポリープという良性の隆起性病変であることが多いのですが、サイズが大きくなる場合(10mm以上)や血流を伴う場合は、悪性の可能性が否定できないため手術が必要となることもあります。
そのため定期的な経過観察が必要で、場合によっては追加の検査を行います。
脂肪肝
肥満や飲酒の影響で肝臓に脂肪が蓄積した状態です。
自覚症状はほとんどありませんが、放置すると生活習慣病や肝硬変へ進行する可能性があるため、早めの把握と生活改善が重要です。
超音波検査(エコー検査)の特徴
腹部エコーは放射線を使わない超音波検査で、被ばくや造影剤のリスクがなく身体にやさしいため妊娠中や高齢の方も安心して繰り返し受けられます。
ただし脂肪や腸のガスで一部見えにくく、膵臓や子宮など観察に限界がある場合もあります。
必要に応じて胃カメラ、CT、MRI、経腟エコーなどを組み合わせることで正確な診断につなげます。
がんの早期発見など状態把握の第一歩としても有用です。
福岡市南区大橋で
超音波検査(エコー検査)を
お探しの方は菅原内科医院へ
腹部の不快感や健康診断での指摘、生活習慣の見直しなど、超音波検査を受けるきっかけはさまざまです。
当院では、丁寧な問診とあわせて、患者様の状態に応じた検査を実施しています。
エコー検査は短時間で済み、身体への負担も少ないため、日常的な健康管理の一環としても活用されています。
福岡市南区大橋で腹部エコーをご検討の方は、お気軽に菅原内科医院までご相談ください。