コラム

健康診断の重要性.

副院長の 菅原 脩平 です。4月から菅原内科医院で勤務し始め、先日育児休暇から復帰しました。今後とも宜しくお願い致します。菅原内科医院は8月にホームページをリニューアルし、これから患者様に少しでも有益となるような情報を発信出来ればと考えております。定期的に更新していく予定ですのでお時間ある際に読んで頂けると幸いです。今回は健康診断の重要性についてです。健康診断の役割は癌をみつけたりすることはもちろんなのですが、やはり最も多いのは高血圧・糖尿病・脂質異常症など、いわゆる「生活習慣病」の発見です。これらの疾患は初期には症状がないことがほとんどで健診後に病院を受診されなかったり、薬を開始されたけどやめてしまわれる方も多くいられます。しかし、体の中ではじわじわと病状は進行しており、心筋梗塞・脳梗塞・慢性腎臓病・認知症などの深刻な疾患の原因になります。もしこのような疾患が生じてしまうと後遺症が残ったり、その後の生活の質が下がったりすることがあります。

日本は世界でも有数の長寿国として知られています。しかし、ただ長く生きるのではなく、「健康で自立した生活をどれだけ長く維持できるか」が、今後ますます重要なテーマとなります。その指標が「健康寿命」です。厚生労働省によれば、平均寿命と健康寿命の差は、男性で約9年、女性では約12年。つまり多くの人が、何らかの介助や医療サポートを必要とする状態で晩年を過ごしていることになります。どのようにすれば健康的に長生き出来るのか今のうちから考えておくことが重要です。

かかりつけ医として伝えたい、5つのセルフケア習慣

内科医の立場から、患者さんにぜひ実践していただきたいのが、次の5つの基本的なセルフケアです。

  1. 毎年の健康診断・血液検査を欠かさないこと
     異常値を早期に把握し、適切な治療を始めることが大切です。
  2. 食事の基本は「減塩・高たんぱく・野菜中心」
     特に高齢期には筋肉量維持のためにたんぱく質摂取が重要です。
  3. 130分の有酸素運動を日課に
     ウォーキングや自宅体操でも十分。継続が最も効果的です。
  4. しっかり眠る・ストレスを溜めない
     自律神経と免疫力のバランス維持に直結します。
  5. かかりつけ医をもち、症状がなくても定期通院を
     「予防」のための医療の活用が健康寿命を延ばします。

筋力の維持と「フレイル」予防

高齢者の健康寿命において無視できないのが、「フレイル(虚弱)」の問題です。
筋力低下や体重減少、認知機能の低下などが重なることで、転倒や寝たきりのリスクが高まります。

筋力は年齢とともに自然に低下しますが、軽度の筋トレやウォーキングでも維持可能です。
「年をとったから動けない」のではなく、「動かないから衰える」のです。

健康長寿は、「日々の選択の積み重ね」

「病気になってから病院に行く」のではなく、「病気にならないために医療を活用する」という意識が、これからの時代の健康の鍵です。医学の進歩により、生活習慣病はコントロール可能な時代になりました。しかし、その主体はあくまで患者さんご自身です。日々の生活の中で、自分の体と向き合い、小さな積み重ねを続けていくことが、健康寿命を延ばす最も確実な方法です。菅原内科医院が皆様の健康的な生活を送るためのサポートを出来ればと考えております。何かお困りのことやお悩みがあればお気軽に菅原内科医院を受診されて下さい。これからも内科専門医・総合内科専門医として、皆さまの健康を支える一助となれるよう、丁寧な診療と情報発信を続けてまいります。

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