コラム
腸活してますか?
最近「腸活」という言葉をよく聞きますが、実は健康の土台づくりにとても大切です。皆さんはどのような食生活をされていますか?腸に良い食事はどのようなものでしょうか?仕事後のビールと餃子、ストレスがかかった後の甘いもの等は格別ですよね。ストレスで美味しいものやお酒を摂取し、不安を感じながら健康診断を受け、そこまで結果が悪くないためほっとしたことはないでしょうか?しかし、健康診断で異常がないもののなんとなくだるいや不眠等の不調が続いている方は要注意です。もしかしたら腸内細菌叢が乱れているかもしれません。腸は「第二の脳」とも呼ばれ、体調・免疫・気分にも深く関わっています。腸内には約1,000種類、100兆個以上の細菌が住んでいて、大きくは善玉菌・悪玉菌・日和見菌に分かれます。そのバランスが私達の健康にとって大切なのです。良い腸内環境になるよう腸活をすることが健康につながるのです。
腸活のメリット
• 便通が整う(便秘・下痢の改善)
• 肌の調子がよくなる
• 免疫力が高まり、風邪や感染症にかかりにくくなる
• アレルギーや炎症を抑える働き
• 精神面(ストレス・気分の安定)にも好影響
腸活の具体的な方法
1. 食事
• 発酵食品(ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌など)を摂る
• 食物繊維(野菜、海藻、豆類、雑穀など)を増やす
• オリゴ糖を含む食品(玉ねぎ、バナナ、ごぼうなど)は善玉菌のエサに
• 砂糖・塩分・アルコール・動物性脂肪分を減らす
2. 生活習慣
• 規則正しい睡眠
• 適度な運動(ウォーキングやヨガは腸の動きを助ける)
• ストレス管理(腸と脳は自律神経でつながっているため)
注意点
• サプリだけに頼らず、まずは食事と生活習慣から
• 下痢や便秘が長引く場合は、自己判断せず医師に相談
最後に
産まれる前は腸管内はほぼ無菌状態ですが、3歳頃には腸内細菌叢が大体決まるようです。つまり今私たちの体の中に住んでいる腸内細菌はここに住みたいと選んで住み着いてくれているのです。しかし悪い生活習慣を続ければ菌が減少したりし、バランスが崩れ、病気を引き起こします。逆に腸内環境を改善することにより治る病気があることもわかっております。腸内細菌にとってよい環境を整えれば私たちにとってよい働きをしますが、悪い環境だと体に悪影響を及ぼします。そう思うと可愛がってあげたいと思いますよね?美味しいものを食べたいという衝動にかられた時、腸内細菌を思い出してあげて下さい。彼らにとってはそれはあまり好ましくないものであるかもしれません。食物繊維を含んだバランスの良い食事や規則正しい生活をすることで腸内環境は改善し、あなたの生活も豊かになるでしょう。腸活は「毎日の小さな習慣」が大切です。
腸内細菌の種類は多く、まだまだ働きが解明されていない菌もたくさんいます。少なくとも酪酸菌やビフィズス菌は良い働きをしていることがわかっています。整腸剤は生きたままそのような菌を腸に届けることができるため、腸内環境の改善が期待できます。お腹の不調のある方は是非菅原内科医院を受診されて下さい。