コラム

胃の健診結果でパニックにならないために

 

 

はじめに

健康診断の時期になってきましたが、結果が手元に届き、見慣れない漢字やカタカナの羅列を見て「えっ、これって病気なの?」と不安になってしまう方は非常に多いですよね。健診の結果に「B」や「C」、あるいは聞きなれない言葉が並んでいると、最悪の事態を想像してしまいがちです。しかし、その判定は即、重病というわけではありません。健診の目的はあくまで「異常の芽を早めに見つけること」。用語の意味を知れば、その多くが「今すぐどうこうなるものではない」ことがわかります。

 

よく見る「不安な用語」の正体はこれ!

結果報告書によく登場する用語を、わかりやすく噛み砕いて解説します。

用語

ざっくり言うとどんな状態?

不安にならなくていい理由

表層性 胃炎

胃の粘膜が少し赤くなったり、荒れたりしている状態。ピロリ菌感染のない方によく見られる所見です。

現代人の多くに見られるもので、自覚症状がなければ経過観察になることがほとんどです。

逆流性 食道炎

胃酸が食道に逆流し、食道粘膜が傷ついていること。ひどくなると胸焼け症状が出現します。

胸焼けの原因となるため薬を処方する事もありますが、軽症なら生活習慣を気をつけるだけで良いです。

胃底腺 ポリープ

 健康な胃にできるポリープです。良性のポリープであり切除の必要がないことがほとんどです。

胃のポリープの多くは良性で、特に「胃底腺ポリープ」はガン化の心配がほぼないと言われています。

食道裂孔ヘルニア

胃の一部が横隔膜より少し上に飛び出し、食道と胃のつなぎ目がゆるくなっている状態。

加齢や肥満でよく起こります。逆流性食道炎になる可能性がありますが、過度に恐れる必要はありません。

 

バリウム検査特有の「怖い響き」の用語

  • 「変形」や「透亮像(とうりょうぞう)」

これらは影の映り方を指す専門用語です。「影がある=ガン」ではなく、過去の胃炎の跡や、たまたま胃の中に残っていたものやポリープがそう見えるだけのことも多々あります。

 

 

「要精密検査」と言われたら?

「要精密」は「ガン確定」ではなく、「念のため、カメラで直接見てはっきりさせましょう」というお誘いです。

  • メリット: もし何かあっても、この段階で見つかれば完治を目指せる可能性が非常に高いです。
  • 心得: ネットで検索して落ち込む前に、まずは内視鏡(胃カメラ)の予約を取りましょう。

     

    まとめ

    健診結果はあなたを怖がらせるためのものではなく、「これからも健康でいるために、少し胃を労わってね」というメッセージです。正しく知って、正しく対処しましょう。萎縮性胃炎やヘリコバクターピロリ感染陽性などは今後の胃がんリスクとなる可能性があるため病院受診されて下さい。健診希望の方、健診結果で心配なことがある場合や胃カメラの精密検査を希望される場合は菅原内科へご相談下さい。

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