コラム

花粉症治療は“先手必勝”

2026年「大量飛散」に打ち勝つ戦略:なぜ花粉症治療は“先手必勝”なのか?

2026年の春は、記録的な猛暑の影響でスギの雄花が大量に形成され、例年を大きく上回る花粉の飛散が予測されています。花粉症をお持ちの方にとって、今年は例年以上に「事前の備え」が症状の重さを左右する重要な年になります。

今回は、医学的に推奨されている「初期療法」のメリットと、具体的な対策について解説します。

1. 「初期療法」とは?――症状が出る前の一手が効く

多くの人が「鼻がムズムズしてから薬を飲む」と考えがちですが、医学的には花粉が飛び始める直前(約2週間前)、あるいは症状がごく軽く出始めた時点で服薬を開始する「初期療法」が推奨されています。

  • 粘膜の炎症を未然に防ぐ: 花粉症は、一度粘膜で激しい炎症が起きると過敏性が高まり、少量の花粉でも強い症状が出るようになります。初期療法には、この「炎症のスイッチ」を入りにくくする効果があります。

  • ピーク時の症状を軽減: 早めに薬を体に取り入れておくことで、飛散ピーク時の鼻詰まりや目のかゆみを大幅に抑えることが可能です。

2. 2026年のスケジュール:2月上旬が運命の分かれ道

今年の予測では、九州から関東にかけて2月上旬から本格的な飛散が始まります。

  • 受診の目安: 1月下旬から2月の1週目までには医療機関を受診し、薬を確保しておくのが理想的です。

  • 薬の継続: 「今日は飛んでいないから飲まない」のではなく、シーズン中は血中濃度を一定に保つために毎日継続することが、結果として薬の総量を減らすことにもつながります。

3. 進化する治療の選択肢

近年、眠気が少なく効果の高い薬や内服で効果のない鼻水や鼻閉塞に対して鼻噴霧用ステロイド薬の併用も一般的になっています。市販薬のみで済ませず病院へ受診されることをお勧め致します。


まとめ:早めの受診で「QOL」を守る

花粉症は単なる鼻水・くしゃみの問題ではなく、集中力の低下や睡眠不足を招き、生活の質(QOL)を著しく低下させます。特に大量飛散が予想される今年は、「症状が出る前に叩く」という意識が、快適な春を過ごすための鍵となります。

「まだ大丈夫」と思わず、菅原内科医院へ相談に来られて下さい。

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