
コラム
風邪薬が効かない咳」の正体? 黄砂・PM2.5から喉を守る対策術

「風邪薬が効かない咳」の正体?黄砂・PM2.5から喉を守る専門医の対策術
「春になると決まって咳が出る」「風邪薬を飲んでも、喉のイガイガや咳がなかなかスッキリ治らない……」
今の時期、当院にもそんな悩みで受診される患者さんが増えています。実はその咳、ただの風邪ではなく、この季節特有の「空気の汚れ」が原因かもしれません。
なぜ春の喉はダメージを受けやすいのか?
暖かくなると外出の機会も増えますが、この季節は「黄砂」や「PM2.5」といった微小な粒子が非常に多く飛散しています。
これらは非常に小さいため、鼻や喉のバリアをすり抜けて、気管や気管支の奥深くまで入り込んでしまいます。そこで炎症を引き起こすことで、喉のイガイガ感や、しつこい咳の症状が出るのです。
「ただの風邪」と何が違うの?
通常の風邪であれば、ウイルス感染による発熱や喉の痛みが主症状ですが、黄砂やPM2.5による咳は、「アレルギー反応」や「慢性的炎症」に近い状態です。
そのまま放置すると、気道が敏感になりすぎて「咳喘息」へ移行したり、夜も眠れないほど咳が止まらなくなったりすることもあります。
今すぐできる!喉を守る4つの防御術
この時期の咳を悪化させないために、今日からできる対策を3つご紹介します。
- 帰宅後の「鼻うがい・うがい」
喉や鼻の粘膜に付着した微粒子を、物理的に洗い流すのが最も効果的です。特に鼻うがいは、鼻腔内の汚れをスッキリさせるため、呼吸が楽になります。 - 適切な湿度管理
乾燥した空気は喉のバリア機能を低下させます。室内では加湿器などを使い、湿度50〜60%を保つことで、粘膜の防御力をキープしましょう。 - PM2.5対応マスクの活用
一般的なマスクよりも、PM2.5対応(不織布で密着性が高いもの)を選ぶことで、吸い込む微粒子の量を大幅に減らすことができます。 - 喉の「保湿と保護」 蜂蜜(はちみつ): 蜂蜜の持つ高い殺菌作用と保湿力は、喉の炎症を和らげるのに有効です。小さじ1杯の蜂蜜をそのまま舐めたり、お湯に溶かして飲むのがおすすめです。(※1歳未満のお子様には与えないようご注意ください) のど飴: 飴を舐めることで唾液の分泌が促され、喉が常に潤った状態になります。「炎症を抑える成分(トローチ)」や「清涼感のある成分」が含まれたものを選ぶと、イガイガ感をより抑えることができます。
それでも咳が止まらない時は、当院へご相談ください
「2週間以上咳が続く」「夜間や朝方に咳き込む」「声が枯れる(嗄声)」といった症状がある場合は、すでに気管支や喉に強い炎症が起きているサインかもしれません。
当院では、内服薬による治療はもちろん、ネブライザや吸入治療を積極的に行っています。ネブライザや吸入は、霧状になったお薬を直接喉や気管の炎症部位に届けることができるため、飲み薬に比べてスピーディーに炎症を鎮め、咳を落ち着かせることが期待できます。
「このくらいの咳で……」と我慢せず、まずは一度、当院でケアを受けてみませんか?適切な治療で、快適な春を過ごしましょう。
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【この記事の監修・執筆者】
菅原 脩平(すがわら しゅうへい)
菅原内科医院 副院長
【資格・所属】
- 日本内科学会:認定内科医・内科指導医・総合内科専門医
- 日本肝臓学会:肝臓専門医
- 日本消化器病学会:消化器病専門医
- 日本消化器内視鏡学会:消化器内視鏡専門医
- 難病指定医 / 緩和ケア講習修了 / JMECC修了
- 福岡県医師会 会員
医学部卒業後、基幹病院での勤務を経て、現在は福岡市南区大橋にて「菅原内科医院」の副院長を務める。多世代にわたる医家としての知見を活かし、大橋エリアの皆様のホームドクターとして、一般内科から生活習慣病、専門的な消化器疾患まで幅広く診療を行っています。
【 Clinic Info 】菅原内科医院(西鉄大橋駅から徒歩圏内)
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